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さよならオグリ、新冠町で「お別れ会」◆事務局


SANSPO.COM
http://www.sanspo.com/keiba/keiba.htm



 今月3日に25歳で亡くなったオグリキャップの「お別れ会」が29日、北海道・新冠町で行われ、来賓や一般ファン730人が参列した。オグリが岐阜・笠松競馬時代に主戦を務めた安藤勝己騎手(50)=栗東・フリー=は「僕の未来を切り開いてくれた馬」と感謝の言葉を捧げた。引退レースで騎乗した武豊騎手(41)=栗東・フリー=は来場できなかったが、熱い思いを語った。


 オグリキャップのお別れ会は、今にも降り出しそうな空模様の中、午前11時から始まった。


 会場は、北海道・新冠町にあるレ・コード館の町民ホール。同町は“大井の怪物”と言われたハイセイコーの故郷。南関東・大井競馬でデビュー6連勝を飾り、73年に鳴り物入りで中央に転入。73年皐月賞、74年宝塚記念のGI2勝を挙げた地方出身の名馬だ。競馬ブームを支え、00年5月18日にお別れ会が行われたのが今回の場所。そのハイセイコーの約500人を上回る来賓130人、一般ファン600人の計730人が最後の別れに訪れた。


 式典はオグリのレース映像が流されて始まった。5歳秋を迎え、天皇賞6着、ジャパンCは11着と初めて2ケタに惨敗し、「オグリはもう終わった」とささやかれる中、引退レースとなった90年有馬記念の劇的V。17万人の大合唱による“オグリコール”の場面には、すすり泣きするファンの姿も見られた。祭壇前にはJRAからオグリに贈られた感謝状が飾られたが、こうしたことは異例で、それだけ偉大な功績を物語る。


 岐阜県の公営・笠松競馬時代に主戦を務めた安藤勝己騎手は、「最初に会ったのは、今でいう2歳(87年)の5月頃でした。その頃は白くなく、ちょっと汚いなといった感じでした」と振り返る。88年春に中央に移籍後もオグリの走りを注目。「中央のレースに出るたびに応援して、素晴らしい勝ち方をするたびに、自分のことのように嬉しかった」と中央のエリート馬を倒し続けた姿に感銘を受けたが、安藤勝の人生も変える契機となる。


 オグリの活躍があったからこそ、95年から地方競馬所属でも中央のGIに出走できるようになった。安藤勝も交流元年と呼ばれたその年にライデンリーダーなどで地方所属のままGII4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー)に優勝し、桜花賞(4着)にも挑戦。03年3月からはJRA騎手となり、GI21勝を含む重賞71勝を挙げてトップジョッキーとして活躍中だ。「オグリキャップは僕の未来を切り開いてくれた馬です。感謝しています」と改めて盟友の偉大さを称えた。


 式典が終了した正午過ぎには、雨が本降りになっていた。笠松時代に12戦10勝、中央ではGI4勝を含む20戦12勝を挙げた「芦毛の怪物」オグリキャップ。来場できなかったファンも冥福を祈っている。ありがとう、いつまでも忘れないよ。(高尾幸司)





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